『読書する人だけがたどり着ける場所』を読んでみて思ったこと
こんにちは!ざまざまです!
今回は斎藤孝先生の書かれた『読書する人だけがたどり着ける場所』を紹介していきたいと思います。
みなさんは読書が好きですか?
私は大学を卒業するまではほとんどと言っていいほど読書をしませんでした。
社会人になって3年ほどしてから通勤時間の電車の中で読書するように心がけています。
ただ割合的に自分より少し年上か親世代の経営者の本ばかり読んでいました。
この本を読むと小説や哲学、科学など様々なジャンルの本を読まねばと痛感させられました。
この本を読んで欲しい人は以下のような人です。
・情報化社会でなぜ本を読む必要があるのか理由を知りたい人
・専門分野だけでなくいろいろなジャンルの本を読む必要があるのか知りたい人
もちろんSNSなども利用の仕方によっては有益な情報源になりますが、読書することにより知識が身につき、他の分野との繋がりを理解できます。
なぜそうなるか以下で詳しく解説していきたいと思います。
Contents
SNSや動画だけでは辿り着けない場所
ここ10年でスマホも普及してきて、情報が民主化されました。
ただ私を含め今の若い人は簡単なまとめサイトなどだけを見て、それでわかった気になる傾向があります。
現在はインターネットの海と表現されますが、ほとんどの人は浅瀬で貝殻を拾っているようなものです。
深く潜れば、まだ見たことのない深海魚に出会えるかもしれませんし、どんどん知らない世界が広がっていくのにそこには行こうとしません。
もちろんいろいろな方法で深く潜る方法はあるかもしれませんが、読書が確実ではないのかと私がこの本を読んで身をもって体感しました。
以下にその理由を2つ説明していきたいと思います。
アニメや動画などはイメージを捉えるには不向き
今現在NetflixやYouTubeなどさまざまな媒体があります。
もちろんそれらも素晴らしい文化であり有益なコンテンツではありますが、イメージを鍛えるには不向きです。
実際に映像として出てしまうのでそれを見ながら、想像力を働かせることは難しいものです。
もし小さなお子様がいるとしたら読み聞かせをすることは、子供の想像力を膨らませるのにとても有効です。
読み聞かせする際はできる限り感情を込めて読みましょう。
子供は言葉を聞いてイメージすることに慣れていませんが、抑揚や感情の乗り方を頼りに、頭の中で映像化できるようになります。
ネットで文章を読むのは「読者」ではなく「消費者」
この本ではネットで文章を読む行為は「消費者」であると書かれています。
こちらが主導権を握り、より面白いコンテンツを選び消費していく感じです。
せわしく情報にアクセスしていてもどこかふわふわして身につかず、浅い情報は持っているかもしれませんが、「人生が深くなる」ことはありません。
一人で読書をすると、退屈な場面も多いと思いますが逃げ出さずに最後まで続けると「体験」としてしっかり刻み込まれます。
実際、読書で登場人物に感情移入している時の脳は、体験しているときの脳と近い動きをしているという話もあります。
今「モノ消費」の時代から「コト消費」の時代に移りつつありますが、読書はそう言った点では物を買うというより経験を買うという方が近いのではないでしょうか?
次の章ではどういう読書の仕方が有効かについて説明していきたいと思います。
どういう読書の仕方が有効か?
本を読むのは大事なことですが、ただただ難しい本をたくさん読めば教養が身につき人生が豊かになるものでもありません。
本に書いてあったことを私の体験も踏まえながら説明していきたいと思います。
読書で得た知識は人に話してみよう!
実際に本を読んでも、内容を忘れてしまうことが多々あります。できれば読んだら友達や家族などに内容や自分が感じたことを話してみましょう。
語る相手がいない場合はレビューを読んでみましょう。
検索すればレビュー記事がネットにたくさん転がっています。
自分の場合は最近オンラインの朝活夜活に参加していて、その中で自分のやったことについて話す機会があるので本の読んだ内容について話しています。
また、友達やその朝活のメンバーに自分が読んだ本についてブログを書いているので、そうやって情報発信してみることもおすすめです。
何かしら自分の考えについて発信できる場を設けてみてはいかがでしょうか?
自分の専門外の本についても読んでみよう!
本書では自分の専門外の本についても読んでみようと書いてあります。
著者の周りで話を聞くと『古典は自分には関係がないからよまない』『数式が出てきた時点で無理』などという発言をして深みに入ろうとしない人がいます。
著者はこのような人たちを『無教養な人間のやる無作法な態度』と一刀両断しています。
自分も最近の著名な方が書いたビジネス書は読む機会が多いのですが、この本で紹介されていた、源氏物語やアインシュタインの相対性理論に関する本は読んだことがありませんでした。
少しずつそう言った本を読んでいきたいと思います。
本書で知識は細胞分裂のように増えると表現しています。
10努力すれば10増えて20努力すれば20増えるのではなく、指数関数的に倍々に知識が定着して新しいこととの「つながり」がみえてきます。
本を読んで知識が定着するにつれて、一見違うジャンルの本を読んでも、そこから「つながり」を見出すことができます。
そうして広くいろいろなジャンルの本を読むことにより、自分の考えが深まり仕事やプライベートにも応用ができるのです。
次の章では本を読んで人格を深めるにはどうするべきかについて説明していきたいと思います。
本を読んで人格を深めるには?
本を読んで人の器に触れることが、人格を深めるには大事と書いてあります。
この著書では福沢諭吉の書かれた、『福翁自伝』について紹介されています。
この本の一節を読むと以下のように著者は感じたそうです。
成功するために学ぶことは薄っぺらく、何でも合理的に行動しようとし。お金に換算するような考えではこの大人物の深みには到達できません。
長く愛されて、世界で読まれている文学は一見特殊なことが書かれていても必ず普遍性があります。
自分は今30歳ですが少し年上から親世代の社会的地位が高い人の本を今まで読んできました。
今後は数百年から数千年前の世代の本も読んでみて、そこから自分の仕事やプライベートに活かせる考え方などを吸収していきたいと思います。
難しい本を読んでみよう!
柔らかいものばかり食べていては顎に力がつかないように、誰かに噛み砕いてもらった優しい本ばかり読んでいては一流のものを味わうことは難しいでしょう。
難しい本も最初は読むのが苦痛かもしれませんが、最後まで読み通して、分からない言葉を調べたり、登場人物の相関図を書き出したりする必要があるかもしれません。
そうして少しずつ努力することによって自信につながります。
先ほども話しましたが、こうして難しい本に挑戦していくことにより違うジャンルの本を読んだ時もつながりや普遍性を見出すことができるのです。
まとめ
私は電子書籍で、TVやYouTubeで社会的に知られている成功者の本はたくさん読んできました。
もちろんそう言った本を読むことも大事ですが、もっと昔の人の本を読んだり哲学や科学など普段の生活には触れないような本を読んでみたいと思いました。
そうすることで物やインフラが発達していない状況でどのような価値観を持っているのか理解でき、また一見違うジャンルでも共通点を見出すことができると思いました。
今はこのブログではビジネス書の紹介が多いですが、少しずつ哲学や文学などもこのブログで紹介していきたいと思います。
ブログを読んでくださりありがとうございました。
以上ざまざまでした!
